花沢健吾先生の話題作「アンダーニンジャ」で最も印象的なキャラクターといえば、主人公の雲隠九郎(くもがくれ くろう)でしょう。彼のどこか掴みどころのない飄々とした雰囲気と、いざという時に見せるエリート級の実力に、心を奪われたファンも多いのではないでしょうか?本記事では、そんな雲隠九郎の知られざる素顔と、彼の計り知れない魅力について迫っていきます。
現代に生きる忍者の知られざる戦いを描いた「アンダーニンジャ」。その物語の核となる九郎は、作品の面白さを牽引する存在です。彼の複層的なキャラクター性を通じて、あなたは「アンダーニンジャ」の世界に引き込まれることでしょう。
雲隠九郎の基本情報:謎多き最強ニート忍者のプロフィール
雲隠九郎、ニンドルネーム「No.9」は、東京都練魔区のボロアパートに棲む自称17歳(実年齢24歳)の下忍。無精髭と裸足がトレードマークのこの青年は、気だるげな雰囲気を漂わせ、「働くくらいなら死にたい」と豪語する筋金入りのニート忍者です。マジックテープの財布は空っぽで、押し入れを通じて隣の大野の部屋に侵入する奇妙なアパート暮らしが彼の日常。
しかし、このダラけた見た目とは裏腹に、九郎は名門・雲隠一族の出身!当代最強の忍者・雲隠虹郎の全忍術を継承し、「虹郎のクローン」とさえ噂されるほどの才能の持ち主。戦場ではその底知れぬ実力を垣間見せつつ、どこか気だるげに敵を翻弄する。日常と実力のギャップが、彼の魅力の源です。
性格と魅力:嘘とハッタリで敵を翻弄する頭脳派忍者
雲隠九郎の最大の魅力は、その冷静沈着かつ飄々とした性格にあります。彼はただの引きこもりニートではありません。その裏には、非常にクレバーな一面と、相手を意のままに操る術を隠し持っています。
嘘とハッタリの達人
九郎は、嘘とハッタリが得意中の得意。ピンチの状況でも動じることなく、相手を巧みな話術で翻弄し、自らを優位に立たせます。彼の繰り出すハッタリは、敵を動揺させ、戦況を有利に進めるための強力な武器となります。この能力は、忍者としての彼をより魅力的にしていると言えるでしょう。
相手の心を読み解く「読心術」
さらに、彼は読心術にも長けています。旧友である奇跡はもちろん、猫である猫平の思考まで完璧に読み解くことができるほどの能力の持ち主です。これにより、相手の思考や感情を先読みし、最適な行動を選択することが可能です。冷静な判断力と卓越した読心術が組み合わさることで、九郎は予測不能なトリックスターとして輝くのです。
名字ランキングへの異常なこだわり
彼の個性的な性格をさらに際立たせるのが、名字ランキングへの異常なこだわりです。佐藤や鈴木といった上位ランカーに勝手に敗北感を抱き、自身の名字「雲隠」は毎年名字ランキング10位以内に入っていると自称する。
一方で、野辺地のような極端に珍しい名字の相手には、逆に畏敬の念を抱くという独特な感性も持ち合わせています。この一見くだらないこだわりが、彼をより人間味あふれるキャラクターにしています。
意外な優しさと責任感
表面的にはニートで無責任に見える九郎ですが、講談高校襲撃を察知して、同級生の野口に「明日は学校に行くな」と忠告するなど、意外な優しさを見せる場面があります。この人間的な温かさも、読者に愛され続ける理由の一つでしょう。
物語での役割と成長:潜入任務から始まる壮大な陰謀
職にあぶれ、ニート同然の生活を送っていた九郎ですが、彼の運命は中忍の加藤からの奇妙な指令によって一変します。
講談高校への潜入任務
ある日突然、加藤から「講談高校への潜入」という特別任務が舞い込みます。この任務のために、彼は「新型摩利支天」という最新鋭の忍者装備を支給されます。
転入試験を目前に控えたある日、「忍者になりたい外国人を殺さずに捕まえろ」という新たな指示を受けます。九郎は支給された新型摩利支天を駆使しアレクセイを制圧。その後、講談高校への転入試験を何とかクリアし、日比、蜂谷、鈴木らと共に忍務を開始します。
UNの陰謀と山田美月との対決
講談高校での潜入任務を進める中で、九郎は国家転覆を目論むUN(アンダーニンジャ)の陰謀が渦巻いていることを知ります。物語は緊迫感を増し、九郎は巨大な陰謀の渦中に巻き込まれていきます。
講談高校襲撃当日、九郎は楊紀伊高校にて日比と共に、UNの一員である山田との対決に臨みます。果たして、九郎は山田を倒しUNの陰謀を阻止することが出来るのか──
他キャラとの関係性:複雑な因縁と新たな出会い
雲隠九郎は、物語の中で様々なキャラクターと関わり、その関係性が物語の深みを増しています。
旧友であり共闘する仲間:日比奇跡との因縁
主人公、雲隠九郎に複雑な因縁を持つのが日比奇跡(ひび みらくる)です。
九郎と奇跡は、かつて忍術学校で共に学んだ仲間でした。しかし、卒業試験の際に九郎の策略により落雷を受け卒倒し、落第したという過去があります。この出来事以来、日比は九郎に対し恨みを抱いています。
しかし、NINに所属する下忍である奇跡もまた、上司の命により講談高校への潜入捜査に参加し、九郎と共闘することになります。九郎本人の前では表面上は平静に振る舞い、敵意を露わにすることはありませんが、二人の間には微妙な距離感を感じさせます。この二人の関係は、物語のスパイスとなっています。
九郎の前に現れる忍者たち:蜂谷、鈴木、そして山田美月
講談高校での潜入任務を通じて、九郎は蜂谷や鈴木といった新たな仲間たちと行動を共にします。そして、UNの忍者である山田美月との戦いも物語の大きなターニングポイントとなります。

